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増資は本当に「売り」なのか






ここ数日、「増資ラッシュ」ともいえるような、上場企業による増資の発表が相次いでいます。
特に、全日空と川崎汽船においてはその額の大きさから、注目を集めています。

この2社のケースでは、増資の実施がニュースで報道された後に大きく売り込まれ、株価も急落となりました。
今回のケースに限らず、「増資は売り」と思い込み、増資の発表は常に株価に悪影響と考えている人は意外と多いのではないかと思います。

しかし、増資というのは株式会社という企業形態(有限会社や合資会社、あるいは協同組合や行政法人ではない)の最大の武器を活かした資金調達方法であり、使い方によっては大きく企業価値を高めることができるということを理解しておく必要があります。


そもそも増資とは、貸借対照表の右下の部分の「資本」を拡大することを目的として、新しく株式を発行することを指します。
貸借対照表2
資本は純資産や自己資本とも呼び、他人に返す必要のない、自分のお金のことを表します。

貸借対照表の右側は「資産をどのように調達したか」を表し、左側は「その調達した資産は今どのような状態にあるのか」を表します。したがって、左右それぞれの合計額は常に等しくなるという性質を持ちます。

資産、負債、資本のそれぞれの項目の代表的なものは以下の通りになります。
貸借対照表
増資を行うことによって資本金という形で資産を調達し、にその分だけ新しく現金を手に入れることができるのです。

増資に関して我々投資家が主に注目するべきところは、その新しく調達されたお金がどのように使われるのかというところにあります。

お金の使い方としては、大きく二つに分かれます。
一つ目は調達したお金を新しい事業や企業買収などのために使う積極的増資、二つ目は自己資本比率の改善や運転資金などのために使う消極的増資です。

積極的増資においては、収益性の向上が目的とされています。利益の額が上昇することによって、企業価値の上昇も期待することができます。
消極的増資においては、財務状態の改善が目的とされています。多額の負債を抱えて自己資本比率が低い状態から、ある程度は楽な状態に移行することができ、経営の安全性の向上が期待できます。「消極的」だからと言っても、必ずしもネガティブにとらえるべきではないと考えています。

では、投資家としてはそれぞれの増資に対してどのように向き合っていくべきなのでしょうか。



企業の価値を表す代表的な指数として、時価総額があります。
(時価総額)=(株価)*(発行済株式総数)
の式で求めることができ、
ここから
(株価)=(時価総額)÷(発行済株式総数)
の式が導き出せます

つまり、株価は時価総額に比例し、発行済株式総数に反比例にする関係にあります。

増資発表直前と直後を比較しても、企業の価値は何も変わらないはずですので、基本的には時価総額にも変動はありません。したがって、増資によって発行済み株式総数が増加すると、理論上はその分だけ株価は下落します。

これだけ見ると、増資というのはやはり売り材料のように見えるかもしれません。しかし、新しく調達したお金を使って企業価値を上昇させることができることができるとするならば、理論上の下落分以上の上昇を期待することができます。

積極的増資によって大幅に収益性が向上することが予想される場合、将来挙げると予想される利益の額に合わせて時価総額も上昇します。したがって、発行済み株式総数の増加分を打ち消して、株価の上昇も期待することができます。

また、消極的増資によって財務状態が改善されることが予想される場合には、将来の財務健全性の評価の分に合わせて時価総額も上昇します。特に、財務状態が極めて悪い企業の株は実力以上に大きく売られがちなので、財務状態の改善が期待できるときには、市場は強く注目します。




増資の規模に見合うだけの企業価値の上昇があると判断すれば、その株はむしろ買っていくべきなのです。
「希薄化の懸念」や「既存株主への負担」などのセンセーショナルなワードにつられて、「増資」→「売り」のような反射的に安易な判断はするべきではありません。

ただし、市場もときどき間違えるため、本当ならば株価にポジティブな影響を与える増資であっても売りで反応してしまうことがあります。もっとも、超短期(数時間~数日)においてはかなりの確率で売られるように思います。

もしも増資のニュースで株価が下落したとしても、企業価値の大幅な上昇が見込めると自身が判断したのならば、積極的に買いに行くのが得策です。近いうちに市場が間違いを認めて適正価格まで株価が修正されるはずです。その時まで待ちましょう。
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