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【銘柄研究】3644 1stホールディングス






 今回紹介するのは、東証二部上場の<3644>1stホールディングスです。B to Bの企業なので、一般的な知名度は低い方だとは思いますが、その分「隠れた優良企業」として投資妙味があるのではないでしょうか。
 事業モデルとしては、

1stホールディングスグループは、企業の情報活用に欠かせない情報のアウトプット分野に特化したソフトウェアビジネスと、企業のインターネットセキュリティの分野に特化したサービスビジネスに取り組む、製品開発・販売・サポート・サービスを提供する会社で構成されています。
革新的な技術力と製品開発力、お客様の課題解決をはかる提案力、製品・サービスを利用されるお客様への手厚いサポート力によって、新たな市場を創造し、企業の情報活用を支援しています。


 とのことです。(公式ホームページより
 
「情報分析・意思決定支援ソフト」の「Dr.Sum EA」が主力製品(だと思います)

○高い顧客満足度
 ホームページのトップにも大きく掲載されているように、顧客からの評判は非常にいいようで、同社もそれを誇りに思っているようです。
 
 実際の導入事例を見てみると、一流企業の名前がずらりとならんでいて、同社の製品のブランド力の高さがうかがえます。

○高い利益率とレバレッジ経営
 ROEが47.58%と、とんでもなく高い水準になっています。ただ、ROAは15.8%となり、十分高いもののROEと比べると見劣りする印象です。このような状態になっているのも、他人資本による経営、すなわちレバレッジ経営によるものです。

 他人資本(負債ですね)を多額抱えているということは、自己資本比率が低いということであり、財務状況は良いか悪いかでいえばよくない方にはなりますが、自己資本だけでは行えない規模とスピードで経営を行うことができ、高い利益水準を達成することができます。もちろん、利益が減ったり、ましてや赤字になれば一気に傾くことになります。

 その意味では、同社はレバレッジ経営のお手本のような企業であると言えるでしょう。ただし、これまではうまくやれていたとしても、それが将来にわたって継続できるかの保証はないため、常に動向を監視し続ける必要はありますね。

○いろいろとトレンドをおさえている
 「クラウド」「ビッグデータ」「情報活用」「タブレット」「Webフィルタリング」のような、最近ニュースや新聞でもよく目にするようになったキーワードをしっかりと押さえています。これから数年かけて大きく成長すると予想されるこれらのテーマに早い段階から参加できていることは、将来に強みとなるかもしれません。

 実際にどのテーマがどれくらいの期間にどれくらい成長するのかは現段階ではわかりませんし、同社がどのように考えているかも正確にはわかりませんが、少なくとも大ゴケするようなことはないのではないかと思います。

○株主還元
 配当はかなり高い方です。利回りでいえば、この記事を書いている時点で3.64%あります。これに加えて、株主優待としてクオカードももらえます。さらに、クオカードの額も3年以上の長期保有者には通常の2倍となり、配当・優待が好きな投資家にとってはうってつけと言えますね。

 ただ、個人的にはこのような高い水準の株主還元は、若い企業にしては「やりすぎ」なようにも感じます。株式会社である以上は利益が出れば株主にお返しするのは当然ではあるものの、それと同時に、将来の成長のために投資をし続けるのも義務であるのではないでしょうか。成熟企業であれば「現状維持」でもまあいいかとは思いますが、同社のようなイケイケな企業がこんなに配当しちゃってもいいのかな?と思ってしまいます。もちろん、利益を全部配当しているわけではなく、投資や内部留保にも回していることは理解していますが、その割合は適正なのかは気になります。

 文句みたいなことを書きましたが、このような還元も高い利益率だからこそなせる業であって、普通の企業ではマネできない「ぜいたくな悩み」だととらえればポジティブに感じられるかもしれませんね。

○株主構成
 外国人持ち株比率が15.8%と、思ったよりも大きいなという印象です。また、複数の投資事業会社が大株主に名を並べているので、気になる人には気になるかもしれません。
 
 第二位の株主(11.5%)は「自社」となっており、株価の上昇はそのまま同社の保有資産価値の上昇につながるという構造になっています。


○業績予想と目標株価
 業績については、同社自身と「会社四季報」が予想していますので、そちらを参照していただきたいです。

 その予想業績に基づいて目標株価は950円に設定します。BPSがまだ小さいため、PBRで見ると少し高いなと感じるかもしれませんが、PER12.5程度なら許容範囲だと思います。
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【銘柄研究】4686 ジャストシステム






 自称長期投資家で、企業のビジネスモデルを分析し、将来性を見極め、投資を行っていくことを目標にしている以上は、分析結果をきちんと文章にまとめる力も高めていく必要があると考えています。そこで、数千ある上場企業の中でも優れていると感じた企業について、優れていると考える理由を踏まえながら紹介していきます。また、最後には業績予想と、それに基づく目標株価を設定します。

 第一弾は、ジャスダック上場の<4686>ジャストシステムを取り上げたいと思います。

○高いブランド力と根強い人気
 「一太郎」「ホームページビルダー」「ATOK」のような高いブランド力のある商品を持ち、なおかつそれぞれの分野で高いシェアを誇っています。

 「一太郎」は、個人向けとしては「Word」に押されて存在感が薄くなってしまいましたが、官公庁においては依然として高い支持を集めているようです。
 また、「ホームページビルダー」はホームページ作成支援ソフトとしては8割のシェアを持ち、「ATOK」はスマートフォン向けアプリとして長い期間にわたってダウンロードランキングトップクラスを保ち続けています。

 また、小学校向けの学習支援ソフトの「ジャストスマイル」も、小学校での導入率で首位の地位にあり、そのブランド力は後述の「スマイルゼミ」にも活かされます。

○キーエンスからの出資
 2009年に経営不振からキーエンスの出資を受けることになり、現在でも40%以上を保有する大株主となっています。
 キーエンスと言えば、「優秀な社員」「高い給料」「高い利益率」などで有名ですが、そのキーエンス式の経営ノウハウが同社にも導入されることにより、ROEやROAといった利益率や、従業員一人あたりの売上高もぐんぐん上昇しています。その過程にはもちろん厳しいリストラもありましたが、残った社員には高い給与とインセンティブを用意し、ここ数年は平均給与が100万円ずつ上昇しています。

○累損一掃が間近
 キーエンス式の経営ノウハウを導入したことで利益も改善し、山のようにあった累積損失(マイナスの利益剰余金)も間もなく一掃されようかというところまで来ました。よほどのことがない限りは今期で一掃されることは間違いありません。
 また、手元の現金も積みあがってきており、時価総額の30~50%ほどにまでなっています。現金があっても無駄遣いや投資の失敗などでうまく活かせないケースはたくさんありますが、ないよりはある方が良いでしょう。

 有利子負債がゼロであるところも注目ポイントです。ソフトバンクのような「レバレッジ経営」とは対極にあり、必ずしも負債がゼロであることは良いこととは限りませんが、現金をたくさん持っている同社であれば、借金をしてまでやるべきことがないのかもしれませんね。

○電子書籍関連としても注目
 今月発売された「一太郎2013 玄」は、これまでよりも電子書籍作成機能が強化され、これから来るかもしれない電子書籍ブームの中でも存在感を高めることができそうです。

○スマイルゼミは通信教育の革命か
 TVCMをご覧になったことのある方もいらっしゃると思いますが、「スマイルゼミ」と呼ばれる、タブレット上だけで完結する小中学生向けの通信教育事業に昨年末から参入しています。(中学生向けは来季開始予定)
 
 他社の通信教育ではタブレットがあくまでも補助的扱いであるなど、旧来のビジネスモデルにちょっとおまけした程度にしかなっていません。しかし、スマイルゼミはタブレットのみですべての学習を行うことができ、他社とは一線を画していると言えます。

 世界的に見ても「デジタル教科書」のように、紙のテキストを廃する動きが広まっています。日本国内においてもいくつかの学校で試験的にタブレット端末を利用した教育が行われており、今後ますますその傾向は強まると予想されます。大手通信教育企業が、従来のビジネスモデルとのカニバリズムへの懸念から積極的にデジタルへのシフトを行えない中で、スマイルゼミは新規参入のメリットを存分に発揮することが期待されます。

○現在の株価について
 肝心の株価についてですが、実は一年前と比較すると4~5倍程度まで既に上昇してしまっていて、今更このような記事を書くのは「後出し」のような気がしないわけでもないですが、依然として現在の株価は実力よりも過小評価されているように感じます。

○今季業績予想
 2月上旬に発表された3Qの業績を踏まえ、今季の業績を予想すると
 EPS 45円
 BPS 365円
くらいになると思います。

 リスク要因としては、上記のスマイルゼミの加入者数の動向や、広告宣伝費の拡大による収支の圧迫などが挙げられます。「予想を大幅に上回る(同社社長)」加入者がいるとの情報はあるものの、具体的な数字は明らかになっていません。また、ネット広告に加えテレビ広告も開始するなどから、前期と比べて広告宣伝費が大幅に増えていることが予想されるため、それがどれほど業績に影響を与えるかも注目ポイントとなります。

 予想EPS・BPSを基にし、目標株価は780円とします。成長分野をしっかりと押さえている同社であれば、PERは17倍程度、PBRでは2倍超でも許されると考えます。
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