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為替介入の基礎知識 (2.分類)






前回記事 為替介入の基礎知識 (1.為替市場) の続きです。


 

 一口に「為替介入」といっても、その手法や目的によっておよそ以下の6つに分類できると考えられます。

①実際の資金投下の有無
②実施の公表・非公表
③自国のみ・他国との協調
④下限設定型・押し上げ型
⑤単発・連続
⑥不胎化・非不胎化

 今回は、そのうち①②③の介入についてその特徴をまとめてみます。


①実際の資金投下の有無

 現在のように為替市場が一方的な動きを見せた際には、まず第一段階として為替当局によって為替介入の可能性が示唆されます。一般的には、そのような発表を受けた為替市場は、介入への警戒感からポジション整理の動きを見せることとなります。つまり、為替市場全体で見ると買いもしくは売りの一方に大きく偏った状態になっているポジションが反対売買により決済されることとなるため、これまでの為替市場のトレンドとは逆方向への圧力をもたらします。結果として、それまでの一方的な動きが落ち着くことが多くなります。

 このように、為替介入の可能性を示唆することで為替市場を牽制し、安定化させることを意図した為替当局の政策は、口先介入と呼ばれます。実際に資金を投下する必要がないために非常に実施しやすいという点がメリットとしてあげられます。一方、何度も口先介入を繰り返すだけで実際に為替介入を行う気がないことが市場参加者に悟られてしまえば、「オオカミ少年」と同様に悪い結果をもたらす可能性があります。実際に為替介入を行ってこそ、口先介入もその成果を上げることができるのです。

 参考として、最近の為替市場を巡る発言についてまとめておきます。大企業の取締役のような、為替当局以外の人の発言も、結果として口先介入と同様な成果を上げるのかもしれませんね。

・安住淳財務相
「為替市場の無秩序な動きをけん制し、必要あれば断固たる措置をとる」「76円、77円台というのはふさわしくない」「納得いくまで介入する」

・白川方明日銀総裁
「今回の介入は為替相場に相応の影響を及ぼす」「名目の実効為替レートのベースでみると、必ずしも円高ではない」

・新美篤志トヨタ自動車副社長
「85円程度がせいぜいだと、(トヨタの)実力を認識している」

・G20財務相・中央銀行総裁会議
「市場で決定される為替レートへのわれわれの支持を再確認した」





②実施の公表・非公表
 
 近年の新自由主義の進展などを背景として、為替市場への国家の介入はあまり歓迎されない風潮が世界中で広がってきています。本来であれば為替介入実施後に為替当局などによって実施の報告が行われますが、このような風潮を考慮して、あえて実施を報告しないということがおこなわれるようになりました。介入を繰り返すことにより諸外国からの批判が大きくなることを恐れるがゆえに、黙って」行われるようになりました。このような、実施が明言されない介入は覆面介入と呼ばれます。

 日本においても、今年の10月末ごろから、一定水準以上の円高を阻止するための覆面介入が連続して行われていると観測されています。スイスが、自国の通貨フランにおいて下限設定型介入(後述)を成功させていることを背景に、それと同様な政策をとることが意図されていると考えられます。



③自国のみ・他国との協調

 グローバリゼーションの進展によって、為替市場における取引高も年々増大しています。このようなことから、一国のみで市場を操作することがなかなか難しくなっています。そこで、他国と協調して介入を行うことがときどき行われます。複数国で介入を行うことにより、資金面も増強されるだけでなく、複数国間における為替市場への認識が一致していることが明らかになるため、単独での介入に比べて非常に大きな効果をもたらすことが多くなります。特に、主要国が協調して介入を行い、為替市場に関する共通の認識を持っていることが市場にメッセージとして伝わることとなれば、その効果は絶大なものとなるでしょう。

 しかし、各国の足並みがそろわない場合はかえって逆効果となる可能性もあります。代表的な例としては、今年3月の東日本大震災を受けて行われたG8による協調介入があります。欧州やアメリカの態度に関して一部のアナリストに「イヤイヤ介入している」などと揶揄されるなど、各国の共通認識が一致していないことが市場に伝わることとなり、実質的に日本単独の介入と同程度の成果しか上げることができませんでした。



次回は、残りの

④下限設定型・押し上げ型
⑤単発・連続
⑥不胎化・非不胎化

について、それぞれの特徴をまとめます。
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