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為替介入の基礎知識 (3.まとめ)






前回記事為替介入の基礎知識 (2.分類)の続き




④下限設定型・押し上げ型
 為替介入には、大きく分けて二つの目標があると考えられます。ひとつが、一定水準以上の通貨高(もしくは通貨安)を阻止するもので、もうひとつがそれまでのトレンドを逆転させるものです。それぞれ俗に、前者は下限設定型、後者は押し上げ型と呼ばれます。



⑤単発・連続
 為替介入を行い一時的に効果があったとしても、その後すぐに元の水準に戻ってしまったのならば、その介入は成功だとはいえません。そこで、一回目の介入を行った後、できるだけ時間を空けずに、さらに複数回の介入を行うことで、成功の可能性を高める手法がとられるようになりました。実際に複数回の介入が行われることで、介入が次の介入への警戒感を誘い、比較的大きな成果を上げる可能性が高まります。
しかし、何度も介入を行うことで国際的な批判の声も次第に大きくなることや、資金的な面でのハードルが高い点が難点といえるでしょう。


⑥不胎化・非不胎化
 為替介入を行えば当然その分の資金が市場に流出することとなりますが、そのまま放置すると、介入前と比べてマネーサプライが大きく増加したこととなり、思わぬインフレなどの副作用を生む可能性もあります。そこで、介入によって流出した資金を中央銀行などが回収することによって、このようなことを避けることができます。このように、介入前後でマネーサプライの量を変化させないようにする政策を、不胎化と呼びます。


 しかし、あえて不胎化を行わずに流出した資金をそのままにしておくことで、量的緩和と同様の効果を生み出すことも可能となります。これは非不胎化と呼ばれ、最近の日本の為替介入においては多く用いられている手法です。




○まとめ 外国との比較
 現在、スイスが自国通貨のフランの行き過ぎた高騰を背景に、下限設定型の介入を行っています。地理的にも近隣であるEU諸国の通貨のユーロに対して、1ユーロ=1.2フランを下限として設定し、それ以上のフラン高の水準においては無制限にフラン売りユーロ買い介入を行うことを宣言しました。

 米国をはじめとしたその他の先進国では、現在のように非常に大きくなった為替市場に対して、為替介入という直接的な方法で操作することはもはや困難であるとの認識から、近年ではほとんど行われていないようです。かわりに、大幅な量的緩和策をとるなど、間接的に市場へ介入する手法をとることが増えてきています。

 中国では輸出による発展を目指していることから、当局によって元安方向への介入が常に行われ、実質的に固定相場制となっています。このような現状を背景に、米国などから「為替操作国」という批判の声が大きくなっている。




○まとめ 効果
 実際に為替当局によって為替市場への介入が行われた場合、一般的に超短期的(数時間~数日)には極めて大きな効果を表します。しかし、その後は速やかに介入時点の水準に戻ってしまう現象が近年に日本が行った介入において特に顕著に見られます。このことから、日本国内においても為替介入に関して批判的な声が大きくなりつつあるようです。

 一方、現在スイスが行っている下限設定型介入は、これまでの推移をみる限りでは為替当局の思惑通りの結果となっています。このことに関しては、スイスが日本ほど世界経済における立場が大きくないことから、政治的摩擦が比較的起こりにくいため、中央銀行も思い切った政策をとることが可能となっていることが理由として挙げられるでしょう。さらに、最近までのスイスフラン買いはほとんど実需をともなったものではなく、投機的なものが大部分を占めていたため、フラン買いによる利益が期待できないと判断した投機筋が、急速に資金を引き揚げ始めたことも介入の効果を高めていると考えられます。

 また、日本の為替当局がスイスと同様の政策をとるには、極めて重大な政治的批判を受けることを覚悟する必要があることから現実的に困難である上に、世界でもトップクラスの貿易黒字を毎年計上しているため、もし実行できたとしてもその効果もスイスと比べると限定的となることが予想されます。
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