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選抜総選挙の「支配」は合理的か?






AKB48の選抜総選挙では、ファン一人につき一票ではなく、CDの購入などによって無制限に投票権を得ることができるため、「推しメン」をできるだけ上位にランクインさせたいという気持ちから1000枚以上という大量のCDを購入するファンも一定数いるようです。

大量に資金を投入することで、投票結果への影響力を高めることができるという点を考えると、「選挙」よりも「株主総会」と見る方がよりふさわしいと考えています。

株主総会では、発行済み株式総数の過半数を獲得すれば、その企業のことを支配し、ほぼ自由に経営方針を決めることができます。
それと同様に、選抜総選挙においても発行済み総投票権の過半数を獲得できればセンターを自由に決めることができるという訳です。

株式であれば、過半数を獲得することでその企業を支配できるという点で、大量に取得することに合理性があります。(よっぽどどうしようもない会社を高値で買わない限り)
では、選抜総選挙においては、大量取得の合理性はあるのでしょうか。
投資額に見合うだけのリターンがあるのかを考えてみたいと思います。

投資額にあたるのは、やはり過半数の投票権を得るために必要な金額となるでしょう。
しかし、正確に言うと選抜総選挙の場合は過半数まで買い占める必要はなく、来年度の総選挙で一位となるのに必要な投票権を得るだけで十分となります。

それでは、来年度の一位になるためにはどれほどの得票数が必要なのでしょうか。
これを予想するために、まずはこれまでの推移を確認します。

一意の得票数

上のグラフは、一位となったメンバーの得票数と、総投票数における割合を表しています。
得票数を見ると、第1回から第3回までは順調に増加しているものの、第4回では反落となりました。一方、割合は第3回を除いてほぼ8%代後半となっています。

そこで、来年度においても一位のメンバーの得票数の割合は8%代後半であるとしておきます。来年度の総投票数に、この割合をかけたものが、来年度の1位のメンバーの得票数となります。

次に、来年度の総投票数を予想します。

総投票数予想

総投票数は比較的きれいな増加トレンドになっていることから、来年度もこのままのペースで増加すると考えました。
その結果、第4回比で約40%増の1785203票となりました。

この総票数と、先ほどの割合を組み合わせたものが以下のグラフになります。

一位の得票数予想

結果としては、154804票となりました。つまり、約15万5千枚のCDを購入すれば、自由にセンターを決めることができるということです。
では、これだけのCDを買うために必要な金額はいくらとなるのでしょうか。

1枚当たり1600円として計算してみました。
必要金額

このように、僕の計算では約2億5千万円となりました。
一見するととんでもない金額のように思えるかもしれませんが、実はむしろ「割安」である可能性もあると考えています。
ただし、ファンから見てではなく、メンバー自身にとっての割安です。

センターになることで本人が得られるものは、大きく分けて下の二つになると思います。
○センターというブランド力で得る仕事と、それに基づく金銭的な利益
○グループの頂点に立つという、精神的な満足感

この二つの合計が2億5千万円より大きいのならば、選抜総選挙を支配することに合理性があることになります。
精神的な満足感は金銭的な換算が難しいため、単純にトップアイドルになることによる仕事の増加だけを考えます。

トップアイドルの年収は数千万円程度と言われていることから、2億5千万円ならば数年から~10年くらいで回収できることになります。その後の稼ぎはすべて自分のものになるため、実はかなり合理的な選択なのかもしれません。

知り合いのお金持ちに大量に投票してもらい、トップアイドルとなって高い年収を獲得した後に返していくというのはどうでしょう。まさに「出世払い」ですね。

どうでしょうか、AKB関係者の皆さん。やってみる価値はあるかもしれませんよ。
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