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「対策」するたび深まる混迷






かなり長期化してしまった昨今の欧州財務危機問題に対して、欧州諸国だけではなく世界各国が被害の拡大防止や自衛のための対策を次々と打ち出しています。

しかし、解決策をいくら出しても全く解決へのプロセスが描けないどころか、ますます混迷が深まっているように感じます。

各国が繰り出す「カード」に対して市場はあまり高い評価をせず、もっとたくさんの「カード」や、もっと強力な「ビッグカード」を要求しています。

ある意味では各国当局の足元を見ながら、もっと「過激」な対策を催促しているように見えます。

カードを切るということは、問題の解決に向けて一歩前進することであるのと同様に、残りのカードの枚数が一枚一枚減っていくということでもあります。本来、カードを切るということはポジティブな話として受け止められるべきことですが、現在はむしろネガティブな話として見られているように感じます。

当局の側も、このような市場の態度に対してどのように向き合うべきなのか、非常に苦しんでいるのではないでしょうか。

例えば、市場が強く期待するとされるアメリカのQE3(量的緩和策第三弾)も、第一弾や第二弾と比べて副作用としての激しい「痛み」をともなうことが予想されることから、「最終手段、切り札」としての意味合いが強く、なかなか実行に移すのは難しいと考えています。
さらに、実行した後も事態の改善が見られなかった場合には、もはや何もすることができなくなってしまうという状態に陥ってしまうということも、アメリカ当局が懸念しているものと思います。


また現在、日本の為替介入資金は75兆円用意されているとされています。もしも、この資金をすべて使い切ってしまえば、円高を止める要因は何もなくなり、ドル円相場の暴落を引き起こすことになるでしょう。



「もしもすべてのカードを使い切ったとしても、問題が解決されなかったとしたら・・・」
市場はこのような最悪な事態を想定し、織り込み始めているように感じます。
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